
雇用される側、管理監督する側の無知による悲劇
2019-09-12 テーマ:
昨年の話になるが、大手企業の支店長が、社員に有給チャンスクイズと称した問題をメールで送りつけ、全問正解しなければ有給休暇を取らせないというニュースが報道された。
そもそも問題が間違っていたために全員有給休暇が取れなかったらしいが、この支店長がやった行為は労働基準法39条違反となり、違反者は懲役6か月以下、罰金30万円が科されるという行為である。そんな愚かなことを立派な企業の管理職が堂々とやってしまうのが、悲しいかな現実としてある。
従業員もそのことを知っていたら、指摘できたのだろうが、そもそも労働組合がなかったことも不幸だった。悩んだ社員が外部の労働組合に駆け込んだために事件が発覚した。雇用される側も管理監督する側もワークルールに無知なために引き起こされる悲劇は結構起こる。この支店長は処分されることになったらしい。基本的なワークルールは誰でも知っている世の中にしなければ、労使双方に不幸である。
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一般社団法人日本ワークルール検定協会 公益社団法人 教育文化協会 専務理事 |
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