学生に選別される企業
みなさん、こんにちは。株式会社ヒューマン・タッチの森川です。
今回は、「学生に選別される企業」についてお話しさせていただきます。
現在、全国の高校や高専または大学などを回って、メンタルヘルス出前セミナーを開催させていただいています。感想をお伺いすると、高校生ぐらいであれば「メンタルは問題ない」という方も少数ありますが、多くは「事例がまさに自分と同じだった」「社会に出て不調になりたくないので役にたった」と自分事に感じて積極的にお話を聴いていただけます。
特に、就職を控えた高専生や大学生にとっては就職活動中の想いから、就職後の自身の人間関係まで、様々な話題(不安)が出ています。身近なテーマとして、受け入れやすいのかもしれません。
ある教育機関には、卒業生90名に対して500社以上からの求人があるそうです。
極端な例とはいえ、専門的な知識や経験を有する若い人材は、企業側からすれば正に「金の卵」ですね。こうなると、学生さんは複数の会社から自分が働く職場を「選択」する必要性が出てきます。 どのような基準で、学生さんは「選択」しているのか、興味もありいろいろな学校で先生におうかがいしています。
傾向としては、「給与」はやはり上位に来ていますが、「知名度」や「企業の規模」よりも「働き方」具体的には「連続勤務時間」「休暇の取りやすさ」「福利厚生のよさ」などが上位に来ているように感じます。驚いたのは、高校生や高専生の中でも企業の「健康経営」や「健康宣言」について知っている学生さんもあり、それも選択基準の一つとなっている様子でした。
従業員の働きやすさを示す指標として「健康経営」や「健康宣言」については、一定程度入社の判断材料になるようです。これらの指標を取得することが目的化してしまっては、意味が異なるものだとは思いますがしっかりと取組が行われている会社であれば、それをうまく理解してもらう努力も、大切なのだと感じたところです。
株式会社ヒューマン・タッチ 代表取締役 臨床心理士 公認心理師 | |
通算500社以上のコンサルティング、900件以上の復職面談、年間100件以上のセミナーをこなすメンタルヘルス対策専門コンサルタントです。 メンタルヘルス対策の仕組みづくり、個別休職復職支援、ラインケアセミナー、セルフケアセミナー、全員面談、ストレスチェック、職場環境改善、災害・自死等の危機対応など、「こころ」の視点から、「いきいき職場づくり」をトータルに支援いたします |
専門家コラムナンバー
- PMDD月経前不快気分障害とは?PMSとの違いや対処法を解説 (2024-02-26)
- 忙しい毎日の中で学習していく方法 (2024-02-05)
- 【後編】選択的週休3日制の企業・従業員双方のメリットと注意点 (2024-01-30)
- 【前編】選択的週休3日制の企業・従業員双方のメリットと注意点 (2024-01-30)
- 福利厚生に加えたい英会話学習とは?社員に嬉しい制度を目指す (2023-12-25)