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「福利厚生」の注目ニュース

7割の女子大生が思う「こんな会社には絶対に就職したくない」企業の特徴~女子大生の描く理想と、結婚・出産による離職を経験した女性が見た現実~Woman&Crowd『女性が考える結婚・出産とキャリアに関する意識調査』

[2016.02.19]

株式会社サイバーエージェント(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:藤田晋、東証一部上場:証券コード4751)の連結子会社で、女性の多様な働き方を支援する株式会社Woman&Crowd(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:石田裕子、以下Woman&Crowd)は、運営する調査機関「Woman&Research(ウーマンリサーチ)」にて、女性が考える結婚・出産とキャリアに関する意識調査結果を発表いたしました。

本調査は、結婚や出産を機に離職を経験した既婚女性300名(Woman&Crowd会員)と、これから就職活動または就職を控えている大学3、4年生の女性220名(中央大学・明治大学・早稲田大学 ※順不同)の合計520名を対象に実施したものです。

 

■「Woman&Research」 女性が考える結婚・出産とキャリアに関する意識調査

 

Q1.「こんな会社には絶対就職したくない」と思う企業の特徴ランキング (女子大生のみ回答、複数選択)
約7割の女子大生が「休日・休暇を取りにくい雰囲気がある」会社には就職したくないと回答

大学3,4年の女子大生に、キャリアアップや長く働き続けることを目指す場合、「こんな会社には絶対就職したくない」と思う企業の特徴を選んでもらったところ、「休日・休暇を取りにくい雰囲気がある」会社が、7割の女子大生による票を集め1位となりました。また、「待遇に男女差別がある」「福利厚生が軽んじられている」会社も、就職活動の対象にはならないということがわかりました。その他に「出身大学で派閥があるところは嫌」、「社員の残業が多い会社は疲弊してしまいそう」といった意見も見られました。

 

Q2.「こんな会社には絶対就職しないほうがいい」と思う企業の特徴ランキング (既婚女性のみ回答、複数選択)
1位は女子大生の回答と同じ「休日・休暇を取りにくい雰囲気がある」
一方で女性の退職率の高さを指摘する項目が上位に

結婚や出産によって離職を経験した既婚女性に、「女性の活躍を望むなら、こんな会社には絶対就職しない方がいい」と思う特徴を選んでもらったところ、およそ8割の既婚女性が「休日・休暇を取りにくい雰囲気がある」会社は避けるようアドバイスをすると回答しました。次いで、「女性の退職率が高い」、「福利厚生が軽んじられている」という特徴が挙げられ、女子大生の回答結果によるランキングでは5位だった女性の退職率の高さが、離職経験者からすると重要な特徴であることがわかりました。

 

Q3.どのような基準で就職先を選びますか(選びましたか)? (女子大生のみ回答、複数選択)
仕事のやりがいと併せて、「福利厚生の充実」が重要な要素に

女子大生へ「どのような基準で就職先を選びますか(選びましたか)?」という問いかけに対しては、「福利厚生が整っている」、「自分がやりたい仕事ができる」がほぼ同数を集め1位となりました。次いで「社風・企業理念に共感できる」、「長く働き続けられる」という結果となりました。

就職にあたって、仕事のやりがいと併せて社内制度や就労環境を重視していることがわかりました。

 

Q4.女性管理職を目指すなど、キャリアアップに対して意欲的ですか?(女子大生のみ回答)
65%の女子大生が「キャリアアップに対して意欲的である」と回答
しかし結婚・出産によるキャリアへの影響には大きな不安も

就職後に管理職を目指すことも視野に入れてキャリアアップに意欲的だと回答したのは、女子大生全体の65%という結果となりました。

また、「女性のキャリアアップにおいて、結婚や出産は影響の度合いが大きいと感じるか」という質問に対しては、94%の女子大生が「大きいと感じる」と回答しました。同じ質問を既婚女性にもしたところ、97%の女性が「大きいと感じる」と回答しています。

▼キャリアアップにおいて結婚や出産の影響は大きいと感じる理由 (女子大生の自由回答より一部抜粋)
・「男性と比べて、女性の結婚や妊娠に関する仕事のブランクは非常に大きい」
・「男性の育児休暇やフレックスタイムなどの制度の取得が低く、結果的に女性がそういう手段を選ぶしかないと感じる」
・「社会的に成功している女性でも結婚や出産を両立させているイメージがない」
・「妊娠、育児をしながら働く制度が整ってない社会だと思う」

さらに、就職活動や社会人生活を送るにあたって、「女性だから」不安を感じることはあるかと聞いたところ、55%の女子大生が「不安を感じている」と回答する結果となりました。

▼就職活動や社会人生活での性差による不安 (女子大生の自由回答より一部抜粋)
・「就活中に訪問した企業の社員から“将来結婚する気はあるか、子供は産みたいか”と聞かれた。女性として差別されるのではと感じた」
・「女性が少ない職場で働く場合、ロールモデルとなる人がいない」
・「結婚、出産後仕事を続ける環境が整っているかどうか、制度があっても浸透しているのかわからない」
・「結婚や出産により仕事を諦めなければならないかもしれないこと。逆に仕事のために結婚や出産を犠牲にするかもしれないこと」

 

Q5.結婚や出産を経ても働き続けたいですか?
女子大生と既婚女性、ともに85%以上が「働き続けたい/働き続けたかった」と回答
しかし既婚女性の回答者は全員、「結婚や出産を機に離職を経験した人」である

女子大生と既婚女性の双方で85%が「働き続けたい」と回答しましたが、既婚女性の回答者は全員が「結婚や出産で離職を経験している」という事実があります。

そこで既婚女性に「どのようなサポートがあれば働き続けられたと思いますか?(複数選択)」という質問をしたところ、1位は「社員同士の理解や業務のサポート体制ができている(176票)」、2位は「会社が産休・育休を取るように積極的に動いてくれる(171票)」、3位は「会社が復職を歓迎してくれる、復職しやすい空気がある(170票)」という結果となりました。一方で、パートナー(配偶者)による育児や家事への協力が必要だったという回答項目は145票(5位)となり、より企業の理解や制度の充実と、組織内での浸透が求められていることがわかりました。

 

「Woman&Research」 女性が考える結婚・出産とキャリアに関する意識調査
調査主体:Woman&Research(株式会社Woman&Crowd)
調査期間:2016年1月14日~2016年2月2日
調査方法:インターネット調査
有効回答:既婚女性300名(Woman&Crowd会員)、大学3、4年生の女性220名(中央大学・明治大学・早稲田大学 ※順不同) の計520名

 

■早稲田大学文学学術院教授 早稲田大学ジェンダー研究所所長 村田晶子 コメント
私は30年以上、学生に接してきて、会社に勤め社会に貢献したいと思う優秀な女子学生たちが、なぜ就業を継続できないのか、心底疑問を抱いてきた。

「こんな会社には絶対就職したくない、しないほうが良い」の第1位は、「休日、休暇を取りにくい」である。それは、1か月の夏季休暇がほしいなどという「壮大な願望」ではなく、「ワークライフバランスのとれた人生を送りたい」、「安心して育児休暇を取りたい」、「子どもが小さいうちはせめて夕食をいっしょに家族と取りたい」という、ささやかな希望の表れだ。それすら保障されない会社は女性たちの方から願い下げというわけだ。

退職理由が「出産」ではなく「結婚」である方たちがこれほど多いことにも驚かされた。就業継続希望があるにもかかわらず、結婚に伴う転居や家族の理解が壁になって仕事を辞める結果につながっているのだろう。

働くことは基本的人権である。女性たちは仕事をして社会に貢献し、自己実現したいと考えている。が、女性に対する差別と旧態依然の家族像は、就業継続を支援するシステムの改革を遅らせてしまっている。女性たちが持つ能力やエネルギーはどこに向かうのか、社会は真剣に考えなければならないのではないか。

 

■株式会社Woman&Crowd 代表取締役社長 石田裕子 コメント
これから社会に出る女子大生も、社会人経験のある既婚女性も、理想とする働き方や、それを実現するために会社に求めることは、根本的に同じなのかもしれません。仕事を続ける、またはキャリアアップするにあたって、結婚や出産の影響が大きいことは間違いありませんし、ぶつかる壁も多いのが現実です。

私自身、二人の子供を持つ母親として、会社の代表として、どのように両立していくか、悩んだ時期がありました。

大事なのは、一人で問題を抱えず、周囲を巻き込みながら解決策を模索していくことではないでしょうか?会社を味方にできれば最高ですね。

 

<このリリースに関するお問い合わせ先>
株式会社Woman&Crowd 広報室 鳥之海(トリノウミ)
E-mail:pub@womancrowd.co.jp 電話:03-4589-5178

 

◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。

(株式会社 Woman&Crowd http://womancrowd.co.jp/ /2月18日発表・同社プレスリリースより転載)

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