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福利厚生アウトソーシングの種類

サービスは大きく2種類、パッケージサービスとカフェテリアプラン

アウトソーシングサービスには、大きく分けて、パッケージサービスとカフェテリアプラン(選択型福利厚生制度)の2種類がある(ただし、この2つを併用している企業もある)。

パッケージサービスは、定額制で従業員一人当たりの費用を払えば、パッケージで提供されているすべてのサービスを使うことができる。カフェテリアプランは、用意された福利厚生メニューの中から、従業員が自分の意思で必要に応じてメニューを選択できるもので、あらかじめ与えられたポイント(予算)の範囲の中で精算する。

イメージこれら2つの方式に補助金制度を重ねて利用するケースもある。補助金制度とは、企業が特に利用を促進させたいメニューに、メニュー単位で補助金を積むもので、利用者は通常よりも割安で利用することができる。

また、アウトソーシング会社の多くは、これらサービスとは別に、人間ドックや健康診断などの支援や、財形貯蓄・持株会・共済会といった運用をアウトソーシングするサービスを行っており、サービスの裾野はさらに広がっている。

アウトソーシング会社で提供されているサービス分野

現在、アウトソーシング会社で提供されているサービスを大まかに分けると、以下のような分類となる。

  1. 住宅(社宅、寮、引越、賃貸管理・仲介、住宅相談、リフォームなど)
  2. 医療・健康(健康診断、人間ドック、メンタルヘルス、フィットネスクラブ、カウンセリングなど)
  3. 育児・介護支援(ベビーシッター、保育施設、ホームペルパー、介護施設、在宅介護用品、家事サービスなど)
  4. 慶弔・災害(冠婚葬祭、ブライダルサービス、葬祭サービス、贈答品など)
  5. ライフプランニング・資産形成(退職準備セミナー、財形貯蓄、持株会、年金、ファイナンシャルプランニング、セミナーなど)
  6. 自己啓発・習い事(資格取得、語学、カルチャー、奨励金など)
  7. リゾート・旅行(ホテル、旅館、公共の宿、パッケージツアー、ビジネスホテル、航空チケット、保養所、クラブ活動など)
  8. エンターテインメント(映画、スポーツ観戦、レジャー施設、遊園地、クアハウス、テルメなど)
  9. ショッピング・美容(ショップ割引クーポン、美容室、エステなど)
  10. 飲食(食事クーポン、レストラン、居酒屋、宅配ピザ、食材宅配など)
  11. イベント・コミュニケーション(社員旅行、運動会、各種イベントなど)

最近のトレンドは「ライフサポート」「日常性」「コミュニケーション」

最近は、企業各社の福利厚生への予算が頭打ちとなっていることもあり、アウトソーシング会社は従業員のサービス利用率を上げることに注力し始めている。そして、サービスへの注目度を上げるため、また、新たな需要を喚起するために、新規のサービスを続々と打ち出している。

イメージ近年、注目度の高いものは、育児・介護、医療・健康といったライフサポート系の分野だ。すでに各社ともさまざまなメニューをそろえており、サービス内容もますます深化している。

新設されているもので目立つのは、映画やレジャー施設といったエンターテインメント系サービス、そして、レストランや居酒屋などで使えるクーポンを提供する飲食系サービスだ。普段から福利厚生サービスを身近に使ってもらうことが狙いであり、サービス内容も日常すぐに使えるものが中心だ。

エンターテインメントや飲食のサービスは、企業側の別の狙いにも寄与している。近年、心の健康が損なわれて休職する従業員が増加しており、企業にとってメンタルヘルス対策は早急に取り組むべきテーマとなっている。そこで従業員にはエンターテインメントでストレス発散、リフレッシュしてもらい、飲食サービスで社内でのコミュニケーションを図ってもらおうという狙いがあるのだ。

企業においてコミュニケーションが悪くなり、職場に元気がなくなっていると考えるところが増えているが、福利厚生サービスの一環として、社内イベントを行う企業が増えつつある。一度廃止した社員旅行、運動会といったイベントを復活させたり、家族で参加できるレクリエーションを新設したりと、コミュニケーション策への注目度はますます上がっている。

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企画・編集:『日本の人事部』編集部

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