株式会社イーウェル

導入先情報

【背景】

B社（本社：大阪市）では、グループ内シェアードサービス会社を活用したカフェテリアプランの導入を計画。バックエンドシステムまで自社で開発を行うイーウェルは、システムの提供と柔軟なカスタマイズ対応でクライアントニーズに応えた。

B社ではカフェテリア制度を導入する検討を2003年春に開始。制度構築のアウトソーサー候補としてイーウェルを含めた業界大手3社に声がかかった。

【課題と提案】

■課題

このプロジェクトには一つ大きな課題があった。それはB社のグループ内シェアードサービス会社（以下、Ｘ社）との連携である。

Ｘ社は、B社グループで給与計算などの人事関連業務を集約しているシェアードサービス会社だ。福利厚生関連の業務も担当しており、社宅管理や各種申請処理、問い合わせ対応なども行っていた。アウトソーサー選定の段階では、シェアードサービス会社がどこまでの業務をどのようなスキームで行うか明確には決まっておらず、制度の詳細設計を行いながらスキームやシステムを詰めていく柔軟性が求められた。

■提案

イーウェルでは、すべてのバックエンドシステムを自前で構築している強みを活かし、クライアントが自社でシステムを構築して運用するケース、すべてアウトソースするスキーム、イーウェルからシステムを提供してシェアードで運営するスキーム、細かくカスタマイズしたシステム連携によってシェアードで運営するスキーム、など、さまざまな枠組みでの具体的な対応策を提示。柔軟なカスタマイズと対応が評価されてプロジェクトの受注が決定した。

7月に受注決定した後、半年ほどの期間をかけて詳細な制度を設計。基本理念はクライアント側である程度考えられていたため、補助対象分野によるカフェテリアポイントの傾斜配分ルールの設計、利用対象の細かいガイドラインの設定、制度化のエビデンスとしてのデータ検証、労使交渉の支援、地域拠点向けのメニュー開発、などの作業を行った。特に重点的に行われたのが地域拠点対応のメニュー開発だ。
B社の場合、事業の特質上、関西の幅広いエリアに従業員が広がっており、地域全域において利用できる提携先を充実させる必要がある。
イーウェルでは、当時はまだ関西エリアでの提携先が相対的に少なかったため、サービス開始までに重点的な提携ネットワーク強化を行い、カフェテリアプランと「WELBOX」で利用できるメニューの充実に努めた。

【効果】

2005年10月に運用が始まったB社のカフェテリアプランは、5年目を迎えた2010年現在でも順調に利用が進み、カフェテリアポイントの消化率は90％弱という高い数字を維持している。
シェアードサービス会社のＸ社では、イーウェルから提供されたシステムを利用して処理が行われスムーズな業務フローが確立されている。
クライアントからは特に、カフェテリアプラン、パッケージメニューを通して詳細な制度設計に落とし込むコンサルティングノウハウ、シェアードスキームによる効率化を実現させた柔軟なシステム構築、そしてメニュー開発を含めたこまかなカスタマイズ対応に高い評価をいただいている。

【クライアントの声】

カフェテリアプランを導入してから、5年余りが経過しようとしていますが、当社ではこの間に、従業員のニーズに応えるべく、制度や運用の変更を何度か行いました。そのたびに、イーウェルさんには柔軟かつ迅速にご対応いただき、大変感謝しております。おかげさまでカフェテリアプランは従業員に広く認知され、ポイントの消化率は90％弱という、非常に高い水準を保っております。
これからも時代や従業員のニーズに応じた福利厚生制度の充実に向け、ご協力よろしくお願いいたします。