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クール・ビズ
[クールビズ]

COOL BIZ。政府が普及を呼びかけている、ノーネクタイ、ノー上着を中心とした夏のビジネス用軽装の愛称のこと。地球温暖化防止のために、夏のオフィスの冷房設定温度を抑えて節電し、二酸化炭素(CO2)の排出量を減らすのが狙いです。

クール・ビズのケーススタディ

地球温暖化防止のために政府が奨励中<br />「省エネルック」の二の舞は避けたい?

地球温暖化防止の京都議定書が発効したのを機に、日本は2008年〜2012年で二酸化炭素などの温室効果ガスを6%削減することが義務付けられました。これを受けて環境省は28℃程度の室温の中でも涼しく効率的に働くことができる夏の軽装を奨励し、広く一般から愛称を公募しました。その結果、約3200通の中から選ばれたのが「クール・ビズ」です。小池百合子環境相が自ら率先してPRに務め、6月からは小泉純一郎首相以下全閣僚も軽装で公務を行うようになりました。

クール・ビズは「涼しくて仕事がしやすい」などとビジネスマンにはおおむね好評のようです。女性の間からは「冷房の設定温度が上がって冷えから解放された」という声も聞かれます。節電が収益を圧迫するはずの電力会社もクール・ビズに率先して取り組み、東京電力では「夏の軽装実施中。軽装で失礼します」などと記した名刺サイズのカードを胸に付け、顧客が不快感を抱かないように配慮しています。

クール・ビズに異議を唱えている向きがないわけではありません。政策面でことごとく小泉首相と対立している亀井静香元建設相は「冬には暖房を切れというのか」とクレームをつけ、またネクタイ製造業者などでつくる日本ネクタイ組合連合会も、クール・ビズで大打撃を受けたとして、小泉内閣の閣僚全員にノーネクタイというキャッチフレーズの使用中止を求める要望書を郵送しています。

夏の軽装といえば1979年の第2次オイルショック後に大平正芳内閣が提唱した半袖スーツの「省エネルック」が知られています。その後、羽田孜元首相のトレードマークにもなりましたが、結局、定着することはありませんでした。クール・ビズを一過性の流行に終わらせないためには、日本の夏の服装文化として、ゆっくりと時間をかけて定着させていくことが必要でしょう。クール・ビズがどれだけ温暖化防止に役立っているのかという科学的な検証も求められます。

企画・編集:『日本の人事部』編集部

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